健康情報

第38回 オーラルフレイルを予防しよう

2021.08.17

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前回の「大人の虫歯」に引き続き…お口の中のお話です。
『オーラルフレイル』をご存じでしょうか? オーラル(Oral)=口腔 ・ フレイル(Frailty)=虚弱
つまり、オーラルフレイルとは歯や口の動きの虚弱化を意味します。
最近、食事でよく食べこぼすようになった…。固いものが噛めなくなった…。むせることが増えた…。
滑舌が悪くなった…。
こうしたささいなお口のトラブルが続くようであれば、オーラルフレイルの可能性があるかも!?
今回は、そうならないための対策・ヒントをお伝えいたします。

もっと「お口の働き」に注目しよう!

歯や口にはそれぞれ本来持っているたくさんの働き(口腔機能)があります。
大きく分けると4つ。

①食べる
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②話す
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③呼吸する
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④表情をつくる
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悪循環


オーラルフレイルは口腔機能のささいな衰えから始まり、
心身機能低下(フレイル)にまでつながってしまうと考え
られています。
例えば、食べにくいものを避けて柔らかいものを好んで
食べていると、噛むために必要な筋肉が衰えて、
咀嚼(そしゃく)機能がさらに低下し、右図のような悪循環に
陥ります。



オーラルフレイル予防のために

オーラルフレイル予防

 

 

 

 

 

オーラルフレイル・チェック!

無題


おすすめ!パタカラ体操

この体操は、お口の働き(口腔機能)を高める方法の1つとして推奨されています。
また、食べるための機能が正常かどうかを確認することもできます。
具体的には 「飲みこむ力(ごっくんする力)を高める」・「いびきや歯ぎしりの改善」・「唾液の分泌が増える」・
「表情が豊かになる」・「入れ歯が安定する」 … これらの効果が期待できます。
パパパパパパ ・ タタタタタタ ・ カカカカカカ ・ ララララララ それぞれをしっかり発音してみましょう。

パタカラ体操1
「パ」・「タ」・「カ」・「ラ」 それぞれ5秒間に連続して何回発声できるかを調べます。
1秒間あたり6回(5秒間で30回)以上発声できればOKです。

 

※引用・参考:日本歯科医師会リーフレット「オーラルフレイル」(https://www.jda.or.jp/pdf/oral_flail_leaflet_web.pdf)
サンスター・オーラルフレイルケア・プロジェクト(https://jp.sunstar.com/oral-frail/check/)               
マリモ歯科・矯正HP(https://marimo-dental.com/blog/4416/)                                                       

 

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