健康情報

第30回 偉人から学ぶシリーズ⑥ 歩いて健康になろう~伊能忠敬~

2020.08.25

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人生50年と言われていた江戸時代。そんな時代の測量家である伊能忠敬は、
40歳代後半から暦学を学び始め、隠居後の50歳からは天文学に打ち込むという、nigaoe_ino_tadataka[1]
かなりのバイタリティの持ち主でした。日本史上において、第二の人生を最も
輝かせた人物と言えるのではないでしょうか。
その後、56歳の時に行った第一次測量を皮切りに、北は蝦夷(北海道)から南は種子島
(鹿児島県)まで17年にわたり日本全国を踏破して測量を行い『大日本沿海輿地全図』
を作成しました。測量で歩いた距離は、地球1周分と言われています。

痔と咳痰の持病をかかえていた伊能忠敬ですが、その分健康管理には気をつけ、
使命感をもって歩き続けた結果、当時としては長寿である74年の天命を全うしています。
「健脚」「健康管理」が健康寿命に大きく関わっていることを、改めて伊能忠敬から学ことができます。
 

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 ◆歩くこと(ウォーキング)の健康効果
 
 生活習慣病予防
   
血圧の低下・血中脂質の減少・血糖の減少など、生活習慣病の予防や改善が期待できる。
   心肺機能の向上や血管の若返りなどにも効果あり。

 肥満予防
   多くの酸素を体内に取り入れ、効率よく体脂肪を燃焼させることができるため、
   肥満予防やメタボリックシンドロームの予防になる。

 老化防止
   歩くことで足の筋肉が活発に働き、大脳が刺激される。
   多くの酸素が脳に運ばれ脳細胞が活性化される。脳の血管の老化を遅らせる。

 ストレス解消
   歩くことで自律神経のバランスが整えられる。自然の中を歩くことで、
   気分のリフレッシュが得られ、メンタルヘルス不調の要因を減らす効果が期待できる。

 骨粗しょう症対策
   歩くことで無理なく骨に刺激が加わり、骨が強化されるとともに、
   骨の老化を遅らせる効果がある。
   
   
 
 
 ◆歩くこと(ウォーキング)を楽しむために
 
 仕事や家事の合間など、毎日の生活のいろいろな場面で「歩くチャンス」を作りましょう。
 ときには体を動かすことが目的ではなく、いろいろな目的のために『ついでに歩く』ことで、
 無理なく楽しみながら歩く時間や距離を増やすことができます。
 
 例えば…

ショッピング

昼休み・仕事の合間

ウインドーショッピングだけでもshopping_mall_ekinaka[1]
楽しいウォーキングコースが
見つかることもあります。

ちょっとした時間をウォーキングのwalking2_man[1]時間に
あて、周囲を散歩してみたり、少し遠い
店まで歩いてランチに出かけたりして
みましょう。

移動など

もの探し

business_eigyou_man[1]少し早い時間に出て、駅やバス停
まで歩いたり、1つ手前の駅や
バス停で降りて歩くことで、
運動量がアップします。

camera_danshi[1]何か、もの探しに夢中になると、
足が棒になるほど歩き回ったりする
ものです。
寺社や名所巡りなどもオススメです。


   
 
 
  ◆伊能忠敬を見習おう!
 
 高齢化社会と言われている現代の日本。
 だからこそ、いくつになっても新しいことにチャレンジし続け、好奇心や情熱を失うことなく、
 伊能忠敬のように第二・第三の人生を謳歌する…そんな人生を送りたいものですね!

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※引用・参考:サライ.jp(https://serai.jp/health/36204) ・ 石川恭三 監修「世界の偉人たちから学ぶ 健康づくりの知恵」、東京法規出版

 

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