2018.06.27
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もうすぐ熱帯夜の季節…。
そんな寝苦しい夜を乗り切る方法の1つとして『ちゃんとパジャマを着て寝る』
ということが大切なのだそうです。
下着とパジャマで有名な(株)ワコールと、体重計で有名なオムロンヘルスケア(株)が
「パジャマと眠りに関する共同実験」を行った結果、
パジャマに着替えて眠ることで寝付くのが早くなり、夜中に目覚める回数も減少したとの報告が上がって
います。
なぜ、パジャマに着替えるだけで睡眠に差が出るのか?なぜ、スウェットやジャージはダメなのか?
寝付きの悪い方・夜中に何回も起きてしまう方・スウェットやジャージをパジャマ代わりにしている方、
必見です!
スウェットやジャージをパジャマにしてはいけない理由
そもそも、スウェットやジャージは眠ることを前提として作られた衣類ではありません。
動きやすいという利点はありますが、何回洗ってもくたびれないよう分厚い丈夫な生地で
作られており、縫い目も頑丈で通気性や吸湿性には優れていないのです。
そのため、身体から発せられる熱はこもってしまい、体温が下がらずに眠りにつきにくく
なります。
スウェットやジャージはフィット性を重視しているため、ウエストのゴムがしっかりしているものが多いです。
就寝中の身体の締め付けや不快感は、深い眠りの邪魔をして睡眠の質を落とすことになり、睡眠障害の要因と
なるものです。寝る時は、睡眠に適したパジャマに着替えて寝る習慣をつけましょう。
パジャマを着て寝るメリット
①寝付きがスムーズになる
眠りにつくためには体温の低下が必要です。
特に、寝付いてからの1~3時間は大量の汗をかき、身体の深部の熱を一気に下げて深い眠り
につくのです。
この時の汗は200ml以上になり、吸水性や発汗性のないスウェットやジャージなどでは汗を
吸い取らないばかりか、体温も下がりません。
肌がベタついて寝苦しくなり、よけいに眠れなくなってしまいます。
入眠障害でお困りの方は、汗を吸い取って素早く蒸発させてくれるパジャマを着て、スムーズに寝付けるよう
改善しましょう。
②姿勢を変えたり寝返りをうつのが楽になる
私たちが睡眠中に寝返りをうつ理由は、寝返りをうたないと下になっている身体の部分の
血流が妨げられるため痛みが出てしまうからです。
しかし、身体にぴったりしたデザインや分厚い生地のものは、姿勢を変えたり寝返りをうつ
邪魔になります。
薄手で伸縮性があり、ゆったりしたデザインのパジャマなら、横向き寝でもあお向け寝でも寝返りも楽にうてる
ので、安眠を妨害することがありません。
③睡眠モードに入りやすくなる
「睡眠儀式」という言葉を聞いたことがありますか?
これは眠りにつく前の決まった行動のことで、この行動をしたら「そろそろ眠る」のだと脳と体が覚えこみ、
自然と睡眠モードに入れるという訳です。
普段着からパジャマに着替えることも立派な「睡眠儀式」の1つです。
夕方から着ている普段着からパジャマに着替えるとサッパリとして気持ちが良く、リラックス効果も得られる
ようです。普段着=起きている時間、パジャマ=寝る時間という切り替えが楽になるのです。
パジャマへの着替え以外にも、軽いストレッチをする・白湯を飲む・日記をつける習慣があれば書くなど、
毎日ご自分なりの「睡眠儀式」を行うことで、不思議とあくびが出てくるようになるかもしれませんよ。
☆良い眠りのための準備アレコレ☆
軽いストレッチをする 白湯を飲んで温まる 習慣の人は日記をつける
就寝前の灯りは暗めに 何と言ってもパジャマは大切! ぬるめのお風呂でゆっくり
直前にテレビを見ない 好きな香りでリラックス 番外編:猫を呼んでくる
人生の3分の1をも費やすといわれている睡眠。あなたは「パジャマ」、着ていますか?
参考・引用:眠りの窓口(https://nemurinomadoguchi.com/),パジャマ屋ブログ(https://www.pajamaya.com/motto/blog/)