健康情報

第13回 〆のラーメンを食べたくなる理由

2017.12.01

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忘新年会シーズンに突入します。
お酒を飲んだ後に〆で食べるラーメン…美味しいですよね~。
ラーメンは、肥満をはじめとする生活習慣病の原因になるのは分かっているのですが…。
「自分は意志が弱い」と落ち込む人もいるかもしれませんが、実はそんなことはないようです。
お酒を飲んだ後にラーメンを食べたくなるのには理由がありました!


【飲酒後にラーメンを食べたくなる理由】
 お酒を飲んだ後にラーメンを食べたくなる理由は3つあります。

 血糖値を上げるため
  アルコールを摂取すると、肝臓でアルコールは分解処理されます。その際に、体内の糖分が消費されます。
  そのために血糖値が下がり、お腹が空いた感覚に陥り、その結果ラーメンなどの糖分豊富な炭水化物が
  欲しくなってしまうのです。

 塩分を補充するためfood_ramen[1]
  アルコールの利尿作用で体内から塩分(ナトリウム)が過剰に排出されます。
  塩分が減少すると人は脱水症状になります。
  その結果、体が塩分を欲しがりラーメンを食べたくなるのです。

 ③ラーメンに含まれるイノシン酸
  イノシン酸とは旨味成分。ラーメンの出汁に使われる煮干し・鰹節やトッピングのチャーシューなどに多く
  含まれています。イノシン酸は体内で分泌されるアルコール分解酵素を助ける効果があります。
  そのため体がイノシン酸を欲しがり、ラーメンが食べたくなってしまうそうです。


【ラーメンを食べる代わりになる食べもの】
 飲酒後にアルコール分解で下がった血糖値を上げるために、糖分が豊富なラーメンを体は欲しがってしまい
 ますが、そんな生理現象を抑えるのにはどうすればよいのでしょうか?

 ●オススメ1:ナッツnuts_mix[1]
  ナッツは血糖値が緩やかに上昇する食べ物なため、ラーメンなどの糖分が豊富な炭水化物を
  食べたい欲求を抑えることができます。

 ●オススメ2:ぬか漬けtsukemono_nukaduke[1]
  体が塩分を欲しがった時は、ナトリウムが多く含まれている発酵食品のぬか漬けが
  代謝も上がって塩分補充に最適です。

  ●オススメ3:梅おにぎりシジミの味噌汁onigiri_ume[1]
  海苔や味噌汁にはイノシン酸が豊富に含まれています。何より、梅おにぎりとシジミの
      味噌汁のカロリーは約220kcalとラーメンの半分以下というメリットもあります。


【どうしてもお酒のあとにラーメンを食べたくなってしまう場合】
 お酒を飲んだ後にラーメンを食べないなんて考えられない!という人のためにオススメなのは…
 味噌ネギチャーシュー麺!

 (理由) miso_awase[1] 味噌に含まれるビタミンB1とマグネシウムは糖燃焼に、ビタミンB2は脂質燃焼に効果的。

     negi_green_onion[1]    ネギのアリシンという成分が、ビタミンB1の働きを助けて糖質の燃焼をサポート。

     food_yakibuta_cha-syu-[1] チャーシューに含まれるカルニチンは、脂質の燃焼・体脂肪の蓄積を抑制する働きがある。
  
   ⇒以上のことから、ど~うしてもラーメンが食べたい場合は「味噌ネギチャーシュー麺」を
    お試し下さい。
      ※ただし、少なめでお願いします!!大盛なんてもってのほかです!!


【まとめ】
 お酒を飲んだ後にラーメンを食べたくなるのには理由があることが分かりました。
 ラーメンの代わりになる食べ物、さらにはどうしてもラーメンを食べる時には「味噌ネギチャーシュー麺」と
 いうことを覚えておいて損はないかと思います。
 しかし、飲酒後の血糖値の下降はあくまで『一時的なもの』であり、ある程度時間が経てば血糖値は上がり
 ます。ですから、無理に〆のラーメンは食べなくても大丈夫みたいですよ~。

 

参考・引用:メディアの虜(http://medianotoriko.hatenablog.com/entry/2016/02/18/160000)

 

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