健康情報

第41回 日常でできる「睡眠時無呼吸症候群」の予防法

2021.11.22

[ PDF版はこちら ]

睡眠時無呼吸症候群=SAS(Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中にのどの空気の通り道suimin_mukokyu
である上気道が一時的にふさがり、窒息した状態を何度も繰り返す病気のことです。

SASはメタボ体形の男性が患う病気というイメージがあるかもしれませんが、実際はどう
なのでしょうか?

SASになりやすいタイプ 

●肥満の人 
 肥満によって首まわりの皮下脂肪が厚くなると、上気道が狭くなるため、肥満の人は正常体重の人の約4倍
 SASになりやすいと言われている。 

●アジア人(日本人を含む) 
 アジア人は欧米人と比べて骨格が小さく、頭部の前後径が狭い。それゆえ、骨格的に上気道がふさがりやすく
 SASを発症しやすい。 

●男性 
 SASの男女比は2~3:1で男性の方が多い。 

●閉経後の女性 
 閉経後、閉経前より約3倍、発症しやすくなると言われている。
 *女性ホルモン(プロゲステロン)は、気道を開く筋肉活動と関連があるとされているため。

 

SASセルフチェック

□ 家族や同居人から、いびきがうるさいと言われる
□ 家族や同居人から、寝ている途中で呼吸が止まっていると言われる
□ 朝起きると、身体が重いいびき
□ 日中、眠気やだるさがある
□ 起床時に、頭痛や頭が重い感じがする
□ 熟睡感がない
□ 夜中に何回もトイレに行く
□ 集中力や記憶力が低下しているように感じる
□ 不眠がある
□ ドライマウスが気になる
□ 性的欲求の減退やED(勃起不全※男性の場合)がある

チェック項目が多ければ多いほど、SASの可能性大!です。

 

SASを放置すると…

・高血圧、糖尿病、中性脂肪の上昇などを招き、動脈硬化が進行 → 心不全や脳卒中のリスクが高まる。
・中等症以上のSASを治療せずに放置していると、8年間で死亡率が38%も上がる、という報告がある。
・活性酸素が発生するため、美容面にも影響を与える。
・妊娠中のSASが流産の原因になる可能性がある。

 

SASの検査・治療

・SASが疑われる場合、まずは「簡易検査」を受けてみてください。
 ※医学協会の人間ドックオプション検査に睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査がございます。
  気になる方は、ぜひ受けてみてください。
 <検査方法>medical_cpap_kani_kensa
  睡眠中の腕に本体を装着し、指と鼻にセンサーを取り付けて実施します。
  睡眠中の呼吸の状態・体内の酸素濃度の増減・いびきの状態を測定し、
  睡眠時無呼吸症候群の有無を確認します。

・一番スタンダードな治療はCPAP療法ha_retainer_mouthpiecemedical_cpap_mask_nose
 鼻に装着したマスクによって一定の圧力をかけて上気道の閉塞を取り除く治療です。

マウスピースによる治療もあります。

 

日常でできる予防法 

●ダイエット 
 肥満で首まわりの皮下脂肪が厚くなると上気道が狭くなってしまいます。肥満は解消しましょう。 

●禁煙 
 喫煙はのどの粘膜の炎症やむくみの原因となり、SASを3~4倍増加させると言われています。 

●鼻炎の治療 
 鼻が詰まると鼻からの気流が減少し、のどを広げる力が弱まります。
 鼻炎治療で鼻の通りを良くすることも大切です。 

●ベロ体操 
 「あ~」 「い~」 「う~」 「べ~」 とそれぞれ口を大きく動かして1秒キープ。
 口元の筋肉を鍛えましょう。 

●横向きに寝る 
 あおむけに寝ると重力の影響で舌が落ち込み気道が狭くなります。
 舌の落下が起きにくい横向きで寝ましょう。 

●飲酒量を控える 
 アルコールは筋肉弛緩作用があります。
 舌やあごの筋肉がゆるんで気道を圧迫しないよう飲酒は適量を守りましょう。

 

※引用・参考:週刊女性PRIME(https://www.jprime.jp/articles/-/21590) 

 

 次の記事へ⑤前の記事へ⑤