2021.10.19
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皆さまはサウナを利用しますか?
一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所の調査によると、コロナ禍にもかかわらず
「月に1回以上サウナを利用する」サウナ愛好家が国内に推計1千万人いるそうです。
ところが、その一方で危険な入り方をしている人も目立っているとか…。
今回は、日本サウナ学会理事長で慶應義塾大学医学部特任助教の加藤容崇先生がオススメ
する『正しいサウナの入り方』についてご紹介いたします。
サウナで気をつけること
①サウナを利用してはいけない人
・重度の高血圧や動脈瘤など、循環器系の疾患がある人…症状が悪化する可能性があり危険!
・糖尿病などの代謝系や腎臓系の疾患がある人…血液量を調整する力が低下するため危険!
*上記以外でも持病がある人は、サウナを利用したい場合必ず主治医に相談してください!
②風邪をひいている時はダメ
「風邪のひき始めならサウナで良くなる」などの声が聞かれますが、それは全くの誤解です。
サウナで汗をかくことで身体の脱水が進み、むしろ悪化します。
また、風邪をひいていると体温を認識するセンサーが鈍くなるので、体温の上昇を感じづらく
なり危険です。
③飲酒後はダメ
「サウナで酒が抜ける」という認識を持っている人が多いようですが、これは間違い。
アルコールを摂取すると、体内にアセトアルデヒドという毒素が発生します。
サウナで一時的に汗は出ますが、老廃物が排出されるわけではないし、お酒も抜けません。
また、飲酒により尿の量が増え、ただでさえ身体から水分が失われているのに、汗をかけば
さらに脱水が加速し危険です。
④満腹の時はダメ
食事の後は、消化を促すために胃や腸などの消化器に血流が集中します。
しかし、サウナに入ることで血流が皮膚の方へ流れるので、消化不良を起こしてしまいます。
サウナ前は、やや空腹くらいがベストです。
⑤高齢者は十分な注意が必要
高齢者は自律神経の機能が低下しており、暑さや寒さへの感度が鈍くなっています。
身体に相当な負担がかかっていても、そのつらさを感じることができず、気づかぬうちに限界
を超えてしまうのです。
⑥女性は男性よりもサウナの影響を受けやすい
サウナに入ると交感神経が活性化し、ホルモンの働きが活発になります。
これまでのデータによると、女性の方がホルモン数値の変動が大きく、良いも悪いも男性より
強く影響を受けやすいことが分かっています。とある実験によると、月経不順が起きやすいと
いう結果が出ています。
正しいサウナの入り方
●「サウナ → 水風呂 → 休憩」 で1セット … トータル10分程度でOK
・1セットの中で、もっとも大切なのは休憩です。
⇒ サウナと水風呂は、休憩で最高のリラックス状態(ととのった状態)を得るための“前座”でしかない…。
●水風呂が辛いのは、サウナで十分に身体が温まっていないから … 上手に温まる方法
・サウナの室温は下段が最も低く、上段にかけて高くなっています。無理をせずに自分が快適と感じる段に
座りましょう。
・あぐらや体育座りをして足と身体をなるべく同じ高さにそろえ、均一に温めましょう。
・意識を背中の真ん中と足先に集中しましょう。この部分が温まったと感じられたら、深部体温が高まった
証拠です。
↓ ↓ ↓
上手に温まることができれば、水風呂も気持ちよく感じられるはず!
●サウナでは、タオルで顔を覆う
・人は身体中に熱を感知するセンサーがありますが、いちばん敏感に反応するのが顔です。
そのため、顔を覆って熱の刺激から守るだけで、身体を上手に温めることができます。
●上手な水風呂の入り方
・心臓に負担をかけないためには、ゆっくりと息を吐きながら入りましょう。
・冷たさが気になる人は、両手を水風呂から出してみましょう。
・身体の表面だけが冷えて、芯は温まっている状態がベストなので、水風呂は約1分で
十分です。
サウナを正しく利用することで得られる健康効果(フィンランドの調査結果)
・心筋梗塞などの心臓病のリスクが大幅に下がる。
・血圧を10~15mmHg程度下げる効果もある。
⇒ ただし、重度の高血圧の人は危険を伴うことがあるため、必ず主治医に相談してください!
・認知症や呼吸器疾患の発症リスクの低下も報告されている。
・うつ病や睡眠障害の改善、肌の新陳代謝が促進されることによる美肌効果、肩こりや腰痛の緩和などがある。
・免疫力アップの効果もある。
デメリットを理解しつつ、メリットを追い求めることで、サウナは100倍楽しくなるそうです。
無理なく活用し、その恩恵にあずかりましょう。
※引用・参考:livedoor NEWS(https://news.livedoor.com/article/detail/20677056/)