2021.03.25
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新型コロナウイルス感染症の予防として定着している“ソーシャルディスタンス”。
人と1~2mの距離をおくことは、心理的に広いと感じますか?狭いと感じますか?
心理的なテリトリーのことを“パーソナルスペース”と言います。
今回は『人との距離:パーソナルスペース』について、お伝えいたします。
◆人はそれぞれのパーソナルスペースを持っている
人の心には 「他人に踏み込まれたくない」 と感じる範囲(テリトリー)があります。
このテリトリーの広さには個人差があり、相手との関係によって広くなったり、狭くなったりします。
分かりやすい例でいうと、男女による違いがあります。
男性:自分を基準に前後に楕円形
→ 前後からだと警戒心が強くなるが、横から近づくことはあまり警戒しない傾向にある。
女性:自分を基準にほぼ完全な円の形
→ 前後左右のテリトリーは均等。全体的に男性より距離が狭い傾向にある。
◆パーソナルスペースの違いによる特徴 ※どちらが「良い」・「悪い」ということではありません。
◆パーソナルスペース:4つの分類
◆仕事におけるパーソナルスペースの活用法
・相談ごとは横から
左右のパーソナルスペースは狭い傾向にあるので(特に男性)、上司や先輩・同僚に相談ごとをする際や、
部下や後輩に指導する際は、横からがオススメ。
・オフィシャルなビジネスシーンは正面から
面談・面接・会議などで相手としっかり話し合いたい時は、少し距離を取るのが有効。
パーソナルスペースが比較的広くなる正面から相手に接するのがオススメ。
・商談は斜め前から
正面からだと相手との距離が離れすぎます。横からだと距離が近すぎます。
ですので商談の場合、正面と横の中間である斜め前からが相手の懐に入りやすくなります。
・親睦を深めるには円卓を利用
部下や日の浅いメンバーとの親睦を深めるためには、相手との距離が近くなりながらも距離が等間隔に
空くような円卓がオススメ。平等な気持ちになれます。
・相手のパーソナルスペースの外から笑顔を向ける
相手のパーソナルスペースの外からのアクションは、相手を不快にさせることはありません。
初対面などで良い印象を与えたいなら、相手のパーソナルスペースの外から笑顔を向けてみましょう。
日々1~2mの距離を取るソーシャルディスタンスを意識して過ごしていますが、いずれ訪れるアフターコロナ
においてこの社会的距離に慣れたことにより、自分のパーソナルスペースに変化が生じるかもしれません。
パーソナルスペースは環境により変化しますが、自分のテリトリーの広さを意識しておくことは、人間関係を
良好にするためのヒントになると思います。
※引用・参考:TABI LABO(https://tabi-labo.com/295034/personal-space) ・ Oggi(https://oggi.jp/6218172)